こんな時代だからこそ、タイムレスな物の価値。ドリスの暖かい視線。 

こんな時代だからこそ、タイムレスな物の価値。ドリスの暖かい視線。 

本日はまちにまった代休の日!

時差ボケで体調イマイチの中、映画「ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男」を鑑賞。有楽町ヒューマントラストシネマにて。

彼がどういうデザイナーで・・というのはwikipedia等におまかせします。この映画を観た感想を備忘録で記録記録。

デザイナー・ドリス自身のシンプルな服装と表現であるファッションデザインは別であるということ。デザイナーっていう響きからいつものコーディネートは奇抜だったり、ハデな恰好をしているかと思いがちですが・・いたってシンプルxノーブルな服装センス。短く整えられたヘアスタイルもとても清潔感があり、ファッション要素があるヒゲも無く、セーターxシャツのシンプルなコーディネートが印象的。自分自身を常にシンプルに保つ、仕事以外の日常(彼の場合は植物の世話、家での生活時間、パートナーとの時間)をとても大切にする姿勢に・・自らを反省 ><

ドリスの言葉「ファッションという言葉が嫌いだ。消費され、なくなっていくものに興味がない」にも・・ドキッと。そのようなものづくりの姿勢を徹底的に追求することは時間も忍耐力もお金もかかる。もしかして評価されないかもしれないし、最悪の場合はメゾンを閉じることもあるのかも。が、自分の方向をしっかりと見定め前に進むことが一流で在り続けることなのでしょう。

何かを捨てたり、ミニマリズムであることが良しとされる。回転や効率、売り上げや規模を重視される風潮に疲れている現代人には・・とても響く内容。自分が好きなもの=売れるもの、人に共感されるもの ではない事を理解しつつもジレンマと戦っています。きっとドリス自身もそうなのではないかな・・と勝手に感情移入しました。

そしてそして・・美しい家のコーディネートと白いお屋敷とガーデンにときめく映画。初めて知る色や、組み合わせ。シンプルな言葉で、奇をてらわない。広告も出さずスポンサーも持たない覚悟の先には、品格とエレガントが宿るのだな・・と本当に感動しました。

ベルギーの邸宅は、敷地30ヘクタール(東京ドーム6個分以上)の庭があり、樹木や植物、花はもちろんのこと・・野菜も植えられています。映画の中で、庭でつんだ色とりどりの花を完璧なバランスで部屋に飾るシーンをみて、こういうのがデザインに生かされているのだな・・日々目にするものからも沢山の美しさやバランスを学んでいるのだな・・と。

美は、信念と努力。

そして消費される「ファッション」とは無縁の価値を提供してくれる、ドリスの洋服。いつの日か、自然にみにまとめるような「タイムレスなヒト」になりたい。

関連リンク:
アントワープ郊外の庭にドリス・ヴァン・ノッテンを訪ねて<前編>雑誌SPUR 
アントワープ郊外の庭にドリス・ヴァン・ノッテンを訪ねて<後編>雑誌SPUR