どこで妥協したか、その地点がある人と無い人 ジャニスジョプリン

どこで妥協したか、その地点がある人と無い人 ジャニスジョプリン

映画「ジャニス リトル・ガール・ブルー」 を観てきました。

ぐっと・・心に響いた言葉。
人生はどこで妥協したかで、その人がわかる。
私は何にも妥協してこなかった。
ただ自分の信念を貫いただけ
ネバーコンプロマイズ。

ジャニスの音楽に出会ったのは確か、大学の時。当時MTVが大好きで大学もたいして楽しくなかったのでよくテレビを見ていました。その番組に飛び込んできたのは、今は亡きジャニス。しぼるような歌声、切ない歌詞、自由を求める女性、というよりも・・愛を求めている女性という印象がとても強く印象的でした。ワンレングスのヒッピースタイル、愛嬌のある笑顔、くったくない性格と、繊細過ぎる心。映画はストーリー仕立てではなくドキュメントなので、過去の映像や両親にあてた手紙の朗読などファンには堪らない構成。

「彼女の歌声は、発情期のメスを思わせる」と批評したコメントがのっていましたが・・まさに。思春期をひきずっているかのようなジャニスの歌詞や生き様は本当に切ない。そして夢に向かって邁進していく、妥協を許さない姿勢を持つ女性は理解あるパートナーに恵まれないのが残念。それでも愛を求めることを諦めず、結局弱くなってしまった心をいやしてくれるのはドラッグとアルコール。音楽ではなかったのですね。歌を歌っている時の彼女と、ひとりステージを降りた時の彼女。どちらもジャニスであったのは間違いないのだけど、1人でいた時のジャニスが本当の姿だったのではないでしょうか。

良い映画、ココロに残るものがある映画を観た後の帰り道。いつもの風景が異なって見えます。映画館は青山大学からちょっと先のシアターイメージフォーラムにて。湿度はまだ高めだけれど、秋風が吹く中・・サンダル履きでの帰り道。スマホも見ずに、映画の余韻、彼女の歌声の余韻に浸って静かに帰宅しました。切ない切ないー。

切ないという気持ちって、どこから出てくるのでしょうかね。
可哀想とか、やるせない、とかとも違う。このとらえどころのない感情が、切ないということなのかも。