Effortless Life
Bz Trip (2017)

出張日記:100年以上続く手袋工場。出会ったのは本物の手作業

次は、手袋屋さんへ。なんと創業は、100年以上前の1890年。オーナーのMauroさんは5代目で世界のトップブランドのグローブを主に製造、請負しているとのこと。その為か、フランス語にもすごく堪能で、直接フランスからのお客様も今回の取材時に何人かお会いしました。

 

ファミリーの絆、ナポリ愛をふんだんに感じる工場。職人さんは決して多くないけれど、みなさんとても良い笑顔。この工場が位置する、サニタ(Sanita)地域は昔から手仕事の職人の街。かつては6800人もの職人が街中にいたけれど、今はもう10分の1位までに減ってしまったとのこと。

革製品の靴、バック、手袋、革小物はイタリアでは未だに盛んな産業です。なぜかというと、手仕事にたけた職人は未だに現存するということと、革のなめし技術が高く、素晴らしい素材がふんだんに仕入れられるから。フランスの某高級ブランドの○ルメスも、革はイタリア製。○ルメスが使っている革は、イタリアのボローニャで丁寧に作られています。ナポリもソルフラという革で有名な産地があり、洋服の革が多く製造されています。

手袋の工程にはなんと25行程以上もあるとのこと!最初、革は縮んでいるので丁寧に手で伸ばしていく作業や、はさみでのカッティング、カットされた革も最後は丁寧にひっぱっていき、手袋を使っている途中でも伸びないようにしている手間等・・。インダストリアルな機械だけの作業では、決して出来ないものです。100年以上たっても世界中から引き合いがあるのは、こうした技術を丁寧に継承して改善して、改良しているからこそ。職人をやりたがらない若者がいない・・という悩みは、万国共通ですが本当にいつまでも残って欲しい技術をかいまみられました。

グローブ職人
Mauro Squillace 55歳 5代目
Web; Omega Guanti

 

過去の出張日記:(2017/6)

出張日記 :今年もスタート。サマータイムのフランクフルトにて。
出張日記:ミラノ→ナポリへ。新規靴工場、シャツ工場、自分なりの見極めポイント。
出張日記:比べないオーダーメイドシャツ屋
出張日記:ス・ミズーラのスーツを仕立てるということ 
出張日記:100年以上続く手袋工場。出会ったのは本物の手作業